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ステルスマーケティングに関する消費者庁の規制について

2023年3月28日に「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の指定及び「『一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示』の運用基準」が公表されました。

ステルスマーケティングの問題性については理解するところであるものの、これまで公表されていた運用基準案が日本のクリエイターエコノミーの実態と乖離しており、発信を伴う様々な経済活動にも悪影響を及ぼしかねないおそれがあることから、真に問題となる事案が対処されることを期待して、クリエイターエコノミー協会はこれまで運用基準案の改善提案等を行ってまいりました。

今回公表された運用基準は、クリエイターの自主的な意思による情報発信が尊重される等、以下のとおり、当該改善提案等が概ね受け入れられたものになっており、クリエイター活動に過度な制限を及ぼし得るものではなくなったものと捉えています。

【主な改善点】
・原案では、事業者の依頼があった後に、インフルエンサーが投稿をした場合は、ステルスマーケティングに該当するおそれが高いものとされていました。しかし、今回公表された運用基準では、仮に事業者の依頼があったとしても、インフルエンサーが「自主的な意思に基づく内容として表示を行う場合」については、ステルスマーケティングとされない旨、修正されました(第2の2(1))。
・動画におけるPR表記の方法等、事業者の表示であることが不明瞭な方法で記載されているものの具体例に関して、実態に則した修正がなされました(第3の1(2))。

今後も、クリエイターが安心安全に活動していけるように、活動を続けてまいります。

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